タヌキは野栗が好き
日本語で「タヌキ」は韓国語で「野栗(너구리)」です。
野生のタヌキが山に落ちている、野の栗を食べているところです。
「栗拾い、キツネタヌキに先越され」。これはこんぶパンが小学校の国語の時間に作った川柳です。
こんぶパンの実家の裏山には野生の栗の木がありました。
明日になったら風が吹いてもっと落ちるだろうと、次の日まで待つと、だいたい次の日にはキツネやタヌキに食べられていたからです。
キツネやタヌキも栗がいつ落ちるのか知っているようです。
ということで、タヌキの好物は本当に栗です。野栗です!
※発音「너구리[ノグリ]」。クリックして、スピーカーボタン「🔈」を押せばネイティブの発音が聞けます(ネイバー辞書にとびます)。
※キツネは韓国語で「ヨウー(여우:発音)」と言います。
韓国にはタヌキラーメンがある
日本にはたぬきうどんや、たぬきそばがありますね。
韓国にはタヌキラーメンがあります。
実は、こんぶパンはこのラーメンで「タヌキ」=「ノグリ(너구리)」ということを知りました。
ー韓国に来てまもないある日のことー
友達とインスタントラーメンを食べることになりました。
でも、韓国のラーメンは全部辛いので、辛いのに慣れていないこんぶパンは聞きました。
韓国人の友達がすすめてくれたのは、「野栗(너구리)」ラーメン、つまり「タヌキラーメン」です。
インスタントラーメンの商品名です。
栗の絵ももちろんついてない…。
辞書で調べると、「ノグリ(너구리)」というのが「タヌキ」という意味というのは分かったのですが…。
でも、タヌキの絵もついてない。
なぜタヌキラーメンなのか不思議でした。
韓国では辛くないのがタヌキの象徴?などと1人で考えながら、ひとまず食べてみました。
辛かったです。
それ以来、なぜ友達に辛くないラーメンとして「タヌキ(ノグリ)」ラーメンをすすめられたのか、このラーメンとタヌキに何の関係があるのか16年間知らぬままでした。
ところが…
韓国のタヌキラーメンはうどんだった
最近、タヌキラーメン35周年!というニュースが出て知りました(1982年11月発売)。
タヌキラーメンは35年前、「うどんラーメン」として発売されてヒットした商品だというのです。
というより、「うどんラーメン」とは何??
と思ってよく調べてみると、「うどんのような太い麺に、ラーメンのような辛いスープ」を合わせた画期的な商品だったようです。
そこで、久しぶりにタヌキラーメンを買いに行きました。
私が見た当時のそのラーメンの袋にはタヌキの絵がなかったのですが、よくよくスーパーで見てみると…
タヌキがいました!
これタヌキ?16年前もいたっけ??
味も今は「辛い味(매운맛:メウンマッ)」と、「あまり辛くない味(순한맛:スナンマッ)」の2つがありますが、発売当初は「あまり辛くない味」だけだったそうです(なるほど!)
もしかしたら、友達はそんな「うどん」や「あまり辛くない」というイメージから、このラーメンをすすめてきたのかもしれません。
そして、このタヌキラーメンがヒットした理由に、中に本物の昆布が入っているからだそうです。
スープに深みが出て、うどんなのにスープがピリ辛ということが受けたそうです。
麺は普通のラーメンより太めです(でもうどんではない…)。
こんぶパンは普段、インスタントラーメンはあまり食べないのですが…
もう一度、16年ぶりに本当に辛くないのか食べてみました。
あ…辛くない。
ー結論ー
「ノグリ(タヌキ)」ラーメンは今は変なタヌキもいる。(昔もいたかも?タヌキの絵があるものとないものがあるようです。)
そして、うどんがコンセプトだから昆布が入っている。
たぶん、「たぬきうどん」のたぬきからネーミング?
辛い韓国料理に慣れると、そこまで辛くない。
辛いのが苦手な方は、韓国土産に「ノグリ(タヌキ)」ラーメン」はいかがでしょうか?
栗も入れて作れば、「タヌキ=野栗(너구리)」を完璧に覚えられると思います!
※これは「ノグリ」ラーメンのCMです。(CMの中のセリフの「ネ~ノグリ~(내 너구리)」の「ネ(내)」は日本語で「私の」という意味です。)
※日本語で「ラーメン」は韓国語で「라면[ラミョン]」です。