韓国では2019年頃でしょうか、ハローウィンの日にコスプレをする幼稚園がちらほら見られるようになりました。
英語幼稚園(영어유치원)といって、英語で全ての会話をする幼稚園があるのですが、そんな幼稚園に通っている子どもたちがコスプレする姿を街で見かけるようになったのが、私の中での韓国のハローウィンの始まりです。
最初は大人たちは「何だあれは」と、良くは思っていませんでした(塾やママ友から交わされる会話から感じました)。
それが、だんだん英語幼稚園以外のところでも浸透するようになった気がします。
そして、我が子の幼稚園でもハロウィンのコスプレを1年くらいしたでしょうか、その後2022年の事故が起こったのです。
去年、街からは一斉にハロウィンの飾り付けが消え、今年は控えめにあるという感じです。
息子の英語塾でも今年はイベントは中止となり、テコンドー道場でも「安全教育」というものに代わりました。
韓国では「安全教育」といって、人災の事故が相次いだ昨今、「こういうときにはこうしよう」などという注意を喚起するビデオ教材などが学校や塾で使われています。
テコンドーでの「安全教育」は子ども用の群衆の中ではどのようにしたらいいのかというビデオでした。
去年の事故の後に作られたもののようで、息子は帰ってきてから事故の話について教えてくれました。
そんな詳しい話はしたことがなかったので、どこまでどのような話がビデオでされていたのかわかりませんが、今年のハローウィンは安全教育となりました。
ただ、親たちはもともとハローウィンにそこまで肯定的なイメージがなかったため、ないほうがいいと道場でも話していました。
去年のあまりにもショックな事故は、国民の心に深く刻み込まれており、ハローウィンの色や飾り付けを見ると悲しみや苦しみの方が先に来る人もいます。
そのため、以前のように何かをするということは、今後ほとんどないのではと感じます。