喉がカラカラなのに我慢する場面緘黙の息子

小学校に入学してもうすぐ2か月が経ちます。

息子の不安があまりにも高すぎて夜も眠れなくなり、生活に支障が出てきたので断薬していた薬を再度飲ませ始めました。

実は、2月くらいからブログやインスタの更新が途絶えていたと思うのですが、子どもにまた薬を飲ませないといけないかどうかという悩みがずっとあったからです。

私が更新が途絶えるのは、99%が子どものことのためです。

ただ、その時はあまりに大変すぎて文字にもできないほどなので、そのまま更新が止まってしまうのです。

もちろん、体力的なことよりは精神的なことです。

あの心の重さはどこからくるのやら…本当に不思議です。

心が重すぎてキーボードが押せなくなるのです^^;

でも、もしかしたら誰かの役に立つかもしれないと思い、最近は息子のことも書くことにしています(実は娘もちょっとあるのですが、たまに書きますね)。

薬の話を初めて話したと思うので、ついでに少し話しておきますが…

正直、元々は薬を使うのは大反対だったのですが、子どもの症状改善が見られず(悪化のスピードがどんどん速くなり)どうしようもなくなり、わらをもつかむ思いで始めたのでした。

韓国は日本より場面緘黙の子どもに薬物治療をするのが積極的です。

幼稚園の年長さんの途中で断薬したのですが、新しい小学校入学に不安が高まり、また飲み始めることになりました。

もちろん担任の先生も知っていて、常に気を遣ってくれています。

4月の中ばになり、薬の効果もあり少しずつ不安も減っていきました。

ちょうどこの間の土曜日、テコンドー道場の行事でトランポリンキッズカフェに行くとのことで、「お母さんいなくても一人でバスに乗って行ける?」と聞くと息子から「うん!」と軽い返事が返ってきました。

普通ではなかなかこうはいかないのですが(いつもならお母さんが行かないなら行かないと言います。バスにも絶対乗らないと。)、不安が下がるとできることも増えます。

薬を使うのは不安を減らして発話につなげるという目的もありますが、不安が減ることでいろんな経験をさせ、その経験値を積んで断薬した後も、いろんなことができるようになるというのが目的です。

そうでないと人とも触れ合わず、活動にも参加せずということになり、どんどん内にこもってしまうからです。

しかも、それは本人は望んでいなくて、本人は一緒に遊びたいと思っているため、自分は何でできないんだと挫折感や劣等感が積み重なり悪循環に陥ります。

ということで、最近また不安も少し減った息子は道場の行事でキッズカフェに行くことになりました。

キッズカフェなので食べ物や飲み物の持ち込みは禁止ということで、お小遣いを持って行くように道場の先生から言われていて、肩掛けカバンに5000ウォン札を2枚入れておきました。

買いやすいように、1万ウォン札ではなく、5000ウォン札を2枚にしました。

でも、もしも買えない時のことも考えて、200mlくらい入る小さな水筒に水も入れてカバンにこっそり入れておきました。

大きい水筒にしなかったのは、飲み物を買ってほしいという策略もありました。

10時から12時まで、40人の子どもたちと2人の先生と一緒にキッズカフェに行って、また道場に戻ってきたのが12時30分。

息子は道場に迎えに来た私を見つけると「お母さん、喉乾いた…水」と言って真っ先に水を求めました。

肩掛けカバンの中には5000ウォン札2枚がそのまま入っていました。

小さな水筒の中身は空っぽ。

私「飲み物買わなかったの?」

息子「うん、5000ウォンだったから」

私「高くて買わなかったの?」

息子「(スルー)」

どうも、買えなかったようです。

値段を知っているということ自体、どうもジュースの前で眺めていたのでしょう。

2時間トランポリンで飛んで遊んで、どれほど喉が渇いたかしれないのに…

水筒の水はすぐになくなってしまったそうです。

(それはそうでしょう…というかそういう意図でもあったわけなのですが)

私「ジュース買ってた子いる?(遠まわしに聞いてみる)」

息子「うん」

喉がカラカラでも、店員さんにほしいと言えずジュースを買わずに我慢する。

トイレに行きたくても、先生にトイレに行きたいと言えずに我慢する…

緘黙症の息子にはよくあることですが、「あ~~~~、まだ駄目か…」

小学校1年生がジュースが買うのは難しいと思われるかもしれませんが(といっても韓国の子どもたちはかなりできますが)、店員さんに物欲しそうにアイコンタクトを取るとか、指をさすとか、売店の前でもじもじするとか、先生に喉が渇いたと言ってもいいですし、友だちに言うこともできます。

でも、それも一切しないという…。

できないのですが…。

1人で行って来たのはいい経験でしたが、まだ課題はたくさんあります。

こういう時の気持ちは慣れるには慣れましたが、心が少し重くなります。

何よりも心が重くなるのは、キッズカフェから戻ってきた子どもたちの表情はみんな笑っていて楽しそうですが、息子は笑っていないことです。

場面緘黙の症状が出ると顔の表情が硬くなるというのもあるのですが、今の息子の症状の段階なら思いっきり笑うことも本当にたまにあるんです。

いつかまた昔のように笑ってほしいです。

こんぶパン

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