米を猿(쌀)が食べた
日本語で「米」は韓国語で「猿(쌀)」です。
せっかく収穫したお米が、猿に食べられているところです。
ネイティブの発音
※米=쌀[ッサル]
韓国の白米と北朝鮮の白米
米にも、いろんな「~米」がありますよね。
そんな言葉にも「~쌀」と付けて使えばOKです(★注意)。
ちなみに、よく使う単語で「白米」は韓国語で「흰쌀」と言います。
ー脱北者の友達と話をしていたある日ー
脱北者の友達と話していると、話の間ずっと「입쌀」という単語が出てきました。
「北朝鮮にいた時、日本統治時代は「입쌀」が食べられたのに、今はそんなこともできないと親が話していた」という話でした。
「쌀」がついているから、きっとお米だろうと思ったのと、話の流れ的に「白米」のことかなと思いつつ、「흰쌀(白米)」という言葉ではないので確信が持てずにいました。
ー家に帰ってからー
と言って、調べてくれました。
「白米」で合っていました。
脱北者の友達と話していると、南(韓国)の方ではあまり使わない言葉も出てくるので、一瞬「?」となります。
北朝鮮で白米は猿ではなく誰が食べる?
ー脱北者の友達に確認してみたー
本当に北朝鮮では「입쌀」と言うのか?
また、なんで「입쌀」と言うのか、数日後、脱北者の友達に確認してみました。
「確かに「입쌀」は北で使うね。
南の人はあんまり知らないかも。
「이밥」って知ってる?
李氏朝鮮時代に両班とか裕福な人が食べるご飯を「이밥」って言うんだ。
「이」っていうのは「李」で、「밥」はご飯のことだよ。
その「이밥(李飯)」を作るためのお米が「입쌀」だよ。」
つまり、北朝鮮では白ご飯を「이밥(李飯)」と言い、その白ご飯を炊くための白米を「입쌀」と言うということでした。
ちなみに、北朝鮮で白米は猿はもちろん、庶民も食べられず、トップや上の方の人など裕福な人しか食べられないそうです。
でも、それなら今は「이밥(李飯)」ではなく「김밥(金飯)」なのでは…
あ、でもそうすると海苔巻き(김밥)になっちゃいますね。
ネイティブの発音
★注意★
必ずしも日本語で「~米」が「~쌀」にはなりません。
「~미」という時もあります。
日本語でも、「~米(こめ・ごめ)」という時や、「~米(まい)」という時がありますよね。
同じように、韓国語でも「~쌀」という時や、「~미」という時があります。
「~米(こめ・ごめ)」が「~쌀」で、「~米(まい)」が「~미」と言いたいところですが、必ずしも対応していないので注意です。
玄米や黒米など「漢語+米」に「~미」がつく傾向がありますが、絶対ではありません(★戻る)。