日本語で「馬」は韓国語で「丸(말)」と言います。
【覚え方】語呂合わせ「食べ過ぎて丸々(말)な馬」
エサを食べすぎて丸々太った馬です。
これでは走れませんね。
【発音のコツ】馬は「まる(말)」、言葉は「まーる(말:)」
日本語は「おばさん」と「おば~さん」のように、音を伸ばすか伸ばさないかで意味が変わりますよね(伸ばす音は「長音」と言います)。
韓国語にはあまりそういう単語がありません。
そのため、こんぶパンが韓国人に日本語を教えていた時も、韓国人生徒は「おば~さん」を「おば-さん」と発音します。
ん?
おばさん?おば~さん?どっち?…となります。
それで、「もっと長く伸ばして」とか「2拍分伸ばして」と言っていました。
でも、韓国人にとってはいくら説明しても、音を長く伸ばすことには違和感を感じるらしく、何回言っても「おば-さん」となります。
そこで「変かなと思うくらい伸ばしても大丈夫だよ!」と言うと、ようやく「おば~さん」と発音してくれます。
それくらい、韓国語には伸ばす音がありません。
でも、全くないわけではないです。
それが「馬=말(マル)」と、「言葉=말(マール)」です。
ハングルで書くと同じですが、馬は「말(マル)」と言い、言葉は「말(マール)」と言います。
ただ、会話でこの違いをつけて喋っているかというとそうでもないです。
その証拠に、これは韓国の高校のテストにも出るらしいです。
「どっちが伸ばす音ですか?」と…。
このメモは、わかパンが結婚前の付き合っている時に得意げに書いてくれたものです。
高校の先生が「こうやって覚えたらいい」と伸ばさない単語と伸ばす単語を教えてくれたそうです。
文章にして覚えて、前に来ているのが伸ばさない単語で、後にあるのが伸ばす単語という意味です。
<韓国語の伸ばさない単語・伸ばす単語>
①夜(밤:パム)と栗(밤パーム)
・夜(밤:パム)、栗(밤:パーム)を食べる。
・밤에 밤을 먹는다[パメ パームル モンヌンダ].
②目(눈:ヌン)と雪(ヌーン)
・目(눈:ヌン)に雪(눈:ヌーン)が入った。
・눈에 눈이 들어갔다[ヌネ ヌーニ トゥロガッタ].
③馬(말:マル)と言葉(말:マール)
・馬(말:マル)が言葉(말:マール)を言う。
・말이 말을 한다[マリ マールル ハンダ].
(言葉を言う=話す、喋るという意味)
※わかパンの手書きのメモ用紙の「:」の印は伸ばすという意味です。
ただ、これは知識として知っていればいいかな~という程度です。
【ハングルの日本人の名前の書き方】伊藤さんも糸さんも同じ
ただ、この問題が身近なところで出てくるのは、日本人の場合、名前をハングルで書く時だと思います。
たとえば、韓国に住む日本人の伊藤さんは「이토[イト]」と書く人と、「이토우[イトウ]」と書く人がいます。
自分の名前なので呼ばれたいように自由に表記します。
韓国語には伸ばす音がないと言いましたが、そのため日本人の苗字で「伊藤(いと~)」「佐藤(さと~)」というように伸ばす音が入る人は「이토[イト]」「사토[サト]」と書く人が多いです。
でも、「自分は糸さんじゃないから、이토우[イトウ]って書く」という人は「이토우[イトウ]」と書きます。
「이토우」と書いた場合、韓国人は「イ・ト・ウ」とはっきりと「ウ」も発音してくれます。
それが日本語とちょっと違うところですが…。
韓国語の発音上、仕方ないことなので、自分の名前に伸ばす音が入る人は選んで書くといいです。
「이토[イト]」と書いても、伸ばして発音してほしいと思う人は、次の文章を自分の名前に変えて言えばOKです。
「いと~」と伸ばして(長く)言ってください。
韓国語:'이토~'라고 길게 말해주세요.
発音:「イト~」ラゴ キルゲ マレジュセヨ
かと言って、名前を呼ぶたびに、伸ばして呼んでくれるとは限りませんが…。
自己紹介の時に使ってみるといいかもしれません。