エッセイ語呂 感情・状態

日本語「堂々と」→韓国語「段々ハゲ(당당하게)」の語呂

堂々とするには、だんだんハゲる

日本語で「堂々と」は韓国語で「段々(だんだん)ハゲ」です。

新入社員から社長まで、だんだんと堂々としていきますが、同時に段々ハゲていきますよね。

堂々とするには、段々ハゲていくことも覚悟しなくてはいけません。

ネイティブの発音

※堂々と=당당하게[ダンダンハゲ]

※堂々としている=당당하다[ダンダンハダ]

:辞書に載っている形

韓国では堂々と!

韓国では堂々と暮らすと、だんだんハゲる…

ではなく、「堂々と」という日本語は韓国語で「だんだんハゲ」です。

こんぶパンの初韓国生活

こんぶパンはこの「堂々と」という韓国語を韓国で暮らして1年目に覚えました。

こんぶパンが韓国で初めて暮らしたのは2002年、韓国の大学に留学したときです。

ハングルをゆっくり読め(パッチムを覚えたくらい)、「これは何ですか」を韓国語で言える程度の韓国語能力で来ました。

そのため、ほとんど喋れませんでした。

ただ、ひたすら聞いて、うん、うんと適当に言ってました。

今のようにスマホもなく、インターネットやパソコンも今ほど普及していなかったので、日本にいる友達や家族と連絡をとるのは手紙や電話でした。

(学校にはパソコンもありましたが、その当時韓国は停電もよくあったので書いたものが消えるということがよくありました。そんな時代でした。)

そのため…

韓国の生活は楽しくても、こんな恰好のこんぶパンでも友達がなかなかできず寂しいことがありました。

そんな時、ヤン先生という先生によく会いに行きました。

ヤン先生は留学していた韓国の大学の先生で、ちょっとぽっちゃりの顔が丸い優しいおじいちゃんみたいな先生でした。

ヤン先生は研究室に用もないのに来るこんぶパンに、いつも冷蔵庫からジュースを出してきて飲むように言ったり、

学校が休みの土日にも隣の市まで車で焼き肉を食べに連れて行ってくれたり、常に気にかけてくれていました。

そんなある日のことです。

堂々と生きなさい

この日も、こんぶパンは用もないのに心の中がもやもやしてヤン先生の研究室に行きました。

すると何かを悟ったのか、ヤン先生は部屋の奥からごそごそと何かを探しだし、こんぶパンに渡してくれました。

それは青い陶磁器で作った手作りのペンダントでした。

ヤン先生は美術の先生でした。

そして、ヤン先生は自分の胸をたたいて言いました。

こんぶパンは「堂々と」なんて難しい韓国語は知りませんでしたが、その韓国語の発音と胸をたたくヤン先生、そしてキラキラ光る青い陶磁器のペンダントの輝きで意味を理解しました。

何か特別なものを自分だけもらったような気持ちになったこんぶパンは、嬉しくなって他の学生にも見えるようにペンダントをかけて帰りました。

堂々と生きた結果

それから約15年の月日が経ちました。

10代だったこんぶパンも30代半ば…。

あれ…

頭に生えてる髪…ではなく、こんぶが少なくなってきている…。

そうです。

ヤン先生から「だんだんハゲ(당당하게)」と言われた後、こんぶパンは韓国で堂々と暮らしていこうと努力したのです。

あ、あの時からだんだんハゲ…ていってたんだ。

ヤン先生のお陰で…。

そう言われれば…

ヤン先生も

はげてた・・。

きっとこんぶパンも、これから韓国で堂々と生きていけば、ヤン先生のようにさらにだんだんハゲていくのでしょう。

韓国で暮らす際には、いえ、それだけでなく韓国人と関わる際には、頭皮のお手入れをお忘れなく。

こんぶパン

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