韓国には保健室と相談室がある
今日は息子の相談室の日でした。
韓国には保健室と相談室があり、怪我をしたら保健室に、心の問題は相談室にという具合です。
ただ、全ての小学校に相談室があるわけではないそうです。
なぜ息子が相談室に通っているのかというと…。
韓国では1年生と4年生の時に検査をする
韓国では小学校1年生と4年生の時に、検査のようなものをします。
それで発達障害や心の問題などの疑いがある子どもを調査して、専門機関を紹介してもらえるのですが、その検査で再検査となり、「関心群」というような結果が出たためです。
3段階くらいで結果が出て、「問題なし、ちょっと関心を持ってみる、関心を持って見なければいけない」のような感じなのですが、息子は「その関心を持って見なければいけない」というふうに出ました。
場面緘黙の息子は相談室に通うことに
でも、息子の場合、すでに専門機関に通っているので、どこかを紹介してもらえるということはありませんでした。
ただ、そのような子どもは相談室を少なくとも月1回は通うことができるということでした。
「少なくとも」なので、もっと多くてもいいと言われ、相談室の先生が「週1にしましょう」と提案をされて、1学期から週1で相談室に息子は通っています。
授業中に授業を抜けて相談室に行くことも可能だし、放課後に行くことも可能です。
ちなみに息子は放課後に通っています。
相談室から泣いて出てくる
今日もいつものように、相談室から校門まで相談室の先生が送ってくれたのですが、校門で待っていると息子が顔をずっと拭っています。
よく見ると泣いているようでした。
「何事だろう」と思いましたが、先生から「あいさつができなくて泣いてしまったんです」と言われました。
とても気になる言葉でしたが、それ以上聞くと息子が嫌がりそうだったので、「あ、そうですか」と言って軽く流して帰りました。
息子も何も言わずにトコトコ歩いて帰るので、後で相談室の先生に電話をしてみました。
挨拶ができなくて泣く
電話で聞いたところによると、先週の約束で「来週は挨拶をしようね」と言って、先週は挨拶する練習をしたらしいのです。
でも、今日先生と会ってすぐに挨拶ができなくて泣いてしまったということでした。
言いたいのに言えないという感じらしかったです。
とても、難しい問題ですね。
場面緘黙の症状がある子どもは挨拶がとても難しく、強要してはいけないのは基本なのですが、ただ、息子の場合、症状がかなり改善しているので、挑戦してみる価値がある内容ではありました。
※これは場面緘黙の治療の後期に入って、かなり症状が改善した息子の場合です。
挨拶のタイミングをつかむ
先生の観察では、最初に会った時に挨拶をするのが難しいようだということで(それは私もよく理解しているのですが)、「タイミング」を教えていくのがいいのではないかということでした。
なるほど、「タイミングを教える」というのは一つのポイントかもしれないと少し思いました。
というのも、挨拶自体は確かに難しいのですが、登校する時に校長先生が遠くに見えていた場合、私が「挨拶しようね、せ~の」とタイミングをはかると息子は挨拶ができます。
それくらい改善はしているからです。
ただ、横で「せ~の」を言わないと難しいようなので、ここをどうするかという問題が次の課題なのかなとも思いました。
先生が見えて、お互いに目が合った時に言う、など具体的なアドバイスが必要なのかもしれません。
泣いた時の対処法を習う
相談室の先生からそんな話を聞きながら、今日は泣いてしまっていつものような活動ができなかったので、代わりに泣いてしまった時の対処法を教えたと言われました。
泣いてしまった時の対処法というよりは、そんな感情になってしまった時の対処法という意味です。
呼吸法を教えたということで、学校でそんなことをその場で教えてもらえて本当によかったと思いました。
実は呼吸法はとても大切で、家でも絵本を使ってやっています。
場面緘黙の子どもに役立つ絵本
「ガストンのきぶんをととのえるえほん」シリーズの絵本です。
この絵本は息子が小さい頃から読んでいますが、ここに呼吸法も出てきます。
息子だけでなく娘もとても小さい時から読んでいて、娘の場合は「今日は嫌なことがあって、その時に3回息を吸って吐いたよ」と教えてくれるほど一人ででもよくします。
これ、本当におすすめなのですが、息子の場合は一人ではなかなかできないようで、学校でそんな感情になった時にすぐに先生にやってもらえて本当にありがたかったです。
相談室の先生の場面緘黙の子どもに対応するアイディア
ちなみに、息子の学校の相談室の先生は、場面緘黙の子どもの治療経験と知識がとても豊富で、いつも色々なアイディアで息子の学校生活を助けてもらっています。
また、いつか相談室の先生と行ったミッションについても紹介したいと思います。
「来週もいつものように相談室に行ってくれますように」と願って、今日は寝ようと思います。
泣いてしまった日のことって、やっぱり親としては不安になっちゃうんですが、でもきっと大丈夫だと信じたいと思います。