ジョン(전)さんがチヂミを作る
日本語で「チヂミ」は韓国語で「ジョン(전)」です。
アメリカから韓国に留学しにきたジョン(전)さんが、韓国料理を習うためチヂミを作っています。
韓国に来て習いたい料理と言えば、やっぱりチヂミじゃないでしょうか?
チヂミ=留学生のジョンさん…というイメージで覚えてみてください。
ネイティブの発音
※チヂミ=전[ジョン]
漢字では「煎」と書きます。
チヂミは何語?
では、日本でよく言う「チヂミ」という言葉は何でしょうか?
実はプサンの方の方言で、プサンを旅行するとたまに見かけることがありますが、実際にはあまり使いません。
では、韓国でチヂミを何と言うかというと、「ジョン(전)」と言ったり、「プッチンゲ(부침개)」と言ったりします。
この2つには本当は違いがあって、「ジョン(전)」は野菜や肉に小麦粉と卵をつけて焼いたもの。
「プッチンゲ(부침개)」というのはお好み焼きのように材料を混ぜ合わせて焼いたものです。
でも、「プッチンゲ(부침개)」の方が広い意味があって、「ジョン(전)」も「プッチンゲ(부침개)」の一種と言えます。
つまり、日本で食べるチヂミはプッチンゲ(부침개)です。
でも、実際、韓国人は両方の区別をあまりつけずに使っています。
そのため、「チヂミ」=「ジョン(전)」でもいいし、「チヂミ」=「プッチンゲ(부침개)」でも構いません。
その証拠に、わかパンの実家でチヂミを作る時、この2つの違いについて聞いたことがあります。
わかパンの父も母も「同じじゃない?」とか、「ジョン(전)はクレープみたいに焼いたもので、プッチンゲ(부침개)は野菜とかに衣をつけて焼いたのかな?」「あれ?逆かな」とか話していました。
とういうことで、韓国人もそこまで厳密にわけて使っていません。
チヂミに「ジョン(전)」と「プッチンゲ(부침개)」の2つの名前があると思ったらいいです。
ネイティブの発音
※チヂミ=전[ジョン]
※チヂミ=부침개[プッチムゲ]
いろんなチヂミの名前
ちなみに、日本で食べるチヂミはねぎが入っていますよね。
そういうのを「パジョン(파전)」と言います。
かぼちゃが入っている甘いチヂミは「ホバクジョン(호박전)」です。
入っている材料に「ジョン(전)」をつければ「〇〇チヂミ」という意味になります。
実際に、韓国の食堂のメニューを見てみると…
緑の矢印は「부추전(ブチュジョン)」で「ニラチヂミ」のことです。
黄色の矢印は「호박전(ホバクジョン)」で「かぼちゃチヂミ」のことです。
※このメニューのお店はかぼちゃチヂミのおいしいお店です。
ネイティブの発音
※ねぎチヂミ=파전[パジョン]
※かぼちゃチヂミ=호박전[ホバッチョン]
チヂミ(ジョン:전)の作り方
大きな15センチの韓国ズッキーニ(애호박)をもらったので(普通はナスサイズ)、ジョン(전)を作ることにしました。
※おやつにササっと作ったので、家用レシピ&写真です。
【作り方】
①スケトウダラには塩コショウ、韓国ズッキーニには塩をかけます。
※子供のぱんパンは魚が好きなので、冷凍庫に入っていたスケトウダラ(동태)も一緒に。
他の白身魚や豆腐、分厚いハムなどおいしいです。
②小麦粉をまぶします。
※もっとまんべんなく丁寧にまぶしてください。
③溶き卵をつける
最初うまくいかなくて、どうしてかな?と思っていたら、弱火と多めの油がコツとテレビの料理番組で言っていました。わかパンの母も同じことを言っていました。
それと、底が薄いフライパンより、少し厚めの方が焦げにくくて焼きやすいです。
⑤ひっくり返す
野菜や豆腐など匂いが強くなく、フライパンが汚れにくいものから先に焼きます。
スケトウダラや分厚いハムなどは、後で焼いた方がいいです。
⑥お皿に盛って完成
韓国ズッキーニのジョン(애호박전)
手前はスケトウダラのジョン(동태전)
たくさん作ったり、家族みんなで作ったりする時はホットプレートで焼くと簡単で楽しいです。
料理上手な韓国おばあちゃんの作るチヂミ(ジョン:전)レシピ
わかパンの母は何十年も食堂で働いているので料理上手です。
そして、わかパンの母の母、つまりおばあちゃんはもっと料理上手です。
そんな、韓国おばあちゃんのおいしいジョン(전)を紹介します。
①ネギと鶏肉を竹串で交互に刺す
⑤ひっくり返す
⑥【おまけ】おばあちゃん特製の味付けイカも焼く
イカの両面に十字の切れ目をたくさん入れて、タレ【水・醤油・ネギ(小口切り)・ニンニク(すりおろし)・ごま油(1滴)・すりゴマ・塩】で味をつけたものです。
それに、同じように小麦粉と卵をつけて焼きます。
このイカを丸々焼くジョン(전)は、韓国でも珍しいジョン(전)らしいです。
※切れ目を少ししか入れないと、くるりんと丸まってうまく焼けないので、切り目をきちんと入れるのがコツです。
味見を待つぱんパン(左)