日本人のあいづちが師弟関係を壊す
韓国の大学で先生と話をしていた時のことです。
こんぶパンは緊張していたこともあり、よく見られたいという気持ちもあり、あいづちをふんだんに使っていました。
すると…
大学の先生が、その話し方はやめた方がいいと言われたのです(若干怒った感じで)。
そして、他の先生もきっとそう思うと思うと言われたのです。
こんぶパンはびっくりです!
先生の話を聞こうと思い、必死にあいづちを打っていただけだったからです。
その時、はっと思い出しました。
あの本の内容を…。
「日本人はあいづちを打つことで相手に聞いている・話に興味があるということを示すが、韓国人はあいづちを打たずに静かに聞くことで相手に聞いている・興味があるということを示す」
これは特に「目上の人」と話すとき…、注意しないといけないんだなと…。
それからは、韓国人の特に「先生」と話すときは、なるべくあいづちを打たないように、でも全く打たないわけでもない、その感覚を身につけることにしました。
韓国人のあいづちが恋愛を壊す
でも、これは日本人だけの問題ではありません。
韓国人も日本人と話すときに注意しないといけないことでもあるからです。
それは、こんぶパンが夫のわかパンと付き合っていた当初のことです。
ある日、わかパンは怒ったようにいいました。
「こんぶパンはやっぱり日本人だよね。日本人は深いところまで話さないよね。」
と言い出したのです。
「え?!」とこんぶパンはびっくりです。
そして、わかパンは言いました。
「なんで、ひとつひとつの話が表面的なの?やっぱり日本人は心を開かないよね。」と。
なぜかというと、わかパンは何を話しても常に興味がなさそうなので、こんぶパンは別の話をしようといろんな話題をいつも準備していたからです。
(本当に、デートの時は携帯に話題リストを何個も書いて準備していました。)
そして、ちょっと話しては、次の話をしていました。
それは、わかパンが全くあいづちを打たなかったからです。
興味がないと思い、次々にいろいろな話をしていたのです。
その後、誤解は解け、交際は順調?に続き、結婚までいたりました。
わかパンも好きな人の話だから、あいづちを打たずに話を聞きたいという思いだったらしいです。
でも、この「あいづち問題」はマンガではすぐに解決したように見えますが、現実には何度も喧嘩をしました。
最初、こんぶパンも原因がわからなかったのですが(だから携帯に話題メモをしていたのですが)、
途中から、これはあいづちの問題だと思ってわかパンに説明しました。
でも、日本と韓国のあいづちの打ち方の違いが実感として沸かないわかパンは常に「本音を言わない日本人」というイメージにつなげて理解していました。
もし、韓国人のわかパンが日韓のあいづちの違いをきちんと理解していたら、もう少し早く解決していたかもしれません。
でも、今思えばわかパンなんて、表面的どころか何一つ自分の話をしていなかった気が…。
ま、いっか…。
結婚した今では、わかパンがあいづちを打たなくても、こんぶパンはどんどん話していきます。
関係ない、関係ない~~~っと♪
(きっと、今は本当に興味がなくて打ってないのでしょうが…。)
あいづち修行
こんなことが立て続けにあって以来、こんぶパンは韓国人のあいづちをマスターするため、なるべくあいづちを打たないように、でも全く打たないわけでもないその感覚を身につけることに専念しました。
そして、そのうち韓国人のあいづちの感覚に慣れてきました。
すると…
今度は…
日本に住む日本人と話すときのあいづちの打ち方がわからなくなったのです。
そして思うのです…。
日本の人には、
もし韓国の人と話すことがあったり、こんぶパンのように韓国に住んでいた日本人にあったりすることがあったら、
あいづちがなかったり、タイミングがおかしくても、聞いているということだということを知ってください…、と。
そして、韓国の人には、
日本人はあいづちを打つことが聞いているということで、打たれないと不安になったり興味ないという意味にとられるということも、知っておいてほしいです。
これは、ひょっとすると、日本人女性と付き合いたいと思っている韓国人男性には、必須の恋愛成就術なのかもしれません。
そして、日本人と話すとき、
話の内容よりあいづちのタイミングに思いを巡らせるこんぶパンは、実際には話の内容を聞いてないことにはなりますが、
「聞いているということを表現したい」という気持ちがあることは間違いない、ということをこの場を借りてお伝えしておきます。
いつか「まっちゃんグー!」のように、日韓であいづちがうまい「こんぶパングー!」になりたいと思います。
それまで、あいづち修行は続きます…。